近所で見た青い朝顔がとてもよく見えたので、夏に野菜と一緒に苗を買った。本当なら種から育てるべきなのだろうが、手抜きをさせていただいた。しかし、花にもそんな気持ちが伝わるのだろうか、夏が過ぎても、一向に花がつかなかった。あきらめかけた頃、やっと咲いた。青い朝顔の花言葉は「短い愛」「儚い恋」だそうだ。焦らされて、あきらめかけた頃、一瞬だけ振り向き去っていく君、というところだろうか。

裏で、ふと見上げると、赤い実のようなものがなっていた。エゾツリバナというそうだ。ふと、昔、九州の秋月でおばあさんが作っていた手毬を思い出した。昨年再度、訪れた時にはコロナのせいでもあったのか、そんな風景を見ることができなかった。秋月の土地建物がすっかり外国資本に買収されていることも聞いて、もうあのタイムスリップしたような風景は見ることができないのかなと思った。