藻南公園の駐車場に車を止め、横断歩道を渡り公園内に入る。
公園の中の屋外ステージと炊事広場の間の道を進む。
途中、花魁淵(おいらんぶち)が見える。雪解け時期や雨が多い日などは、石山通りからも水がごうごうと流れ、明治末期吉原から身請けされたおいらんが・・・という話が理解できるが、渇水期、間近いこの時期は川遊びやBBQがよく似合う。

さらに北に向かって、坂道を下り、小さな橋を渡る。
「鹿出没注意」の看板が見えると、札幌の幹線道路230号線からわずか20メートル程の場所とは思えない空間に出る。
実際、自分もここでキタキツネの親子に遭遇した。(いまでこそ、アーバンフォックスなるものがいるらしいが)
豊平川沿いにはサイクリングロードがあるが、途中からメインのルートが東側に替わるからか、西側のこちら側には自転車も入ってこない。アクセスが悪いせいか人もあまり入ってこない、というよりここに道路があること自体知ってる人が少ないのではないだろうか。
歩道沿いにベンチが2、3個置いてありそれなりに整備しようとしているようにも見えるが、とりたててなにもない。
懐かしいような何の種類かわからない木々の匂いがする。夏の香り。
